共に考え語る賛同者限定公開ウェビナー「全米科学アカデミーとAAAS」 12/18(金)

“科学的助言“をめぐる論争の現代史を紐解き、科学者コミュニティが政策形成のための科学的助言をいかにして社会に提供していくべきかを考える

2020年12月18日(金)19:00〜21:00 Zoomウェビナー

日本版AAAS設立準備委員会β版が公開となりました。日本版AAASは「分野、組織、職種・職階、世代の垣根を超え、科学の振興に意欲を持つすべての人々が参加することのできる組織」として検討していますが、研究を取り巻く多くの方々の中には、「そもそもアメリカの全米科学技術協会(AAAS)が何なのかわからない」「今話題の日本学術会議のような組織とはどう違うの? 」と疑問に感じられている方も多くいると思います。 

世界の多くの国には、「選ばれた科学者の集まり」としての「アカデミー」と、誰でも参加できる「科学普及団体」の2種類があり、それぞれに目指すものと役割が異なります。米国科学アカデミーや日本学術会議は前者のアカデミーに当たる組織です。後者の科学普及団体に当たる組織の中では、アメリカの全米科学振興協会(AAAS)が突出した成功を収めていますが、日本にはこのAAASに類する組織が存在しません。AAASはまた、政府機関内に科学者を送り込み、科学的な助言を行うなど、科学と社会をつなぐ多様な役割を担っています。

昨今の日米の情勢を見て、科学者が歴史上、これまで政治と社会にどのように関わってきたのか、そして今これから、どう関わるべきなのかに関心を持たれている方も多くいるのではないでしょうか?

このワークショップでは、最初に世界の「アカデミー」と「科学普及団体」の立ち位置と機能を俯瞰し、2つに分かれた多様な制度がそれぞれ、どのような歴史と機能を持っており、どのように補完関係にあるのかという問題を中心に解説します。中でも特に、日本版AAASが参考にするAAASの活動を深く掘り下げて議論します。その上で、(人文・社会系も含めた広い意味での)科学者コミュニティが「政策形成のための科学的助言」をどのように社会に対して提供していくべきかを、ご参加いただく皆さんと一緒に考え、ディスカッションを行いたいと思います。


ワークショップ講師

スケジュール

19:00 – 19:05 オープニング・トーク(馬場基彰)
19:05 – 19:15 日本版AAAS準備委員会の紹介と現状報告(小野悠)
19:15 – 20:00 全米科学アカデミーとAAAS 〜“科学的助言“をめぐる論争の現代史(春日匠)
20:00 – 20:40 パネルディスカッション(※登壇者調整中)
20:40 – 21:00 コメント欄を通じた参加者とのディスカッションとQ&A
※全体司会:佐田亜衣子

参加条件・参加方法

  • 参加条件:本イベントは日本版AAA設立賛同者の方限定のイベントです。まだご賛同いただいていない方は、お申し込みフォーム内に情報リンクを記載しておりますのでご参照の上、ご賛同者としてのご登録をお願いしております点、ご了承ください。
  • 定員:100名
  • 申し込み締め切り:2020年12月17日(木)
  • 参加方法:以下フォームからお申し込みください。メールにてZoomの参加リンクをお送りいたします。お申し込みが定員に達した時点で締め切らせていただきますことをご了承ください。