これまで、環境問題の1つであるプラスチックごみの対策に向けては、3R(Reduce、Reuse、Recycle)が呼びかけられてきました。
最近では、レジ袋やプラスチックストローを拒否(Refuse)することが注目されるなど、プラスチックを使う私たち皆の意識改革、社会の変革が必要になってきていると言われ始めています。
環境問題は、問題の本質に人間の利害や不確実性をはらむ、一筋縄では解決できない「厄介な問題(ウィキッド・プロブレム)」とも言われます。
プラスチックごみ問題を解決していくためには、材料や工学、環境などを対象とした狭い意味での科学の研究者だけではなく、市民や社会、また、人々の意識・行動や社会の構造などを対象とした社会学系の研究者などが、しっかりと協働していくことが求められています。
背景知識や思考法が異なる幅広い分野の研究者の間で議論し、さらには、知識や情報のバックグラウンドが異なる市民やNGOも交えて対話し、解決策の優先順位を付け、実行に移していくためには、どのような組織が必要でしょうか?
その際、各メンバーは、どのようなスキルが必要でしょうか?
また、どのような教育・訓練でそのようなスキルを身に付けられるのでしょうか?
少人数のグループでの対話を通じ、プラスチックごみ問題を1つの題材として、環境問題という「厄介な問題」の解決に向けて、多様な人々がどのように協働していけばよいのか、皆で一緒に考えてみましょう!
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